プロジェクト学習--『題材』と『テーマ』『ゴール』決定の思考戦略2
〜テーマ決定〜

 プロジェクト学習『テーマ』表現の秘訣    ポートフォリオシート@D 

プロジェクト学習の全体テーマは、進めていく上で信念とも拠り所ともなるものだ。だから誰が読んでも"何をしたいのか"がわかる簡潔な表現にする。ビジョン(願い)や真剣さが伝わる手短な一文にするといい。真剣なテーマは使命感をかきたてるばかりでなく、社会や地域や専門家の協力や支援も得やすい。

例…「健康で安心な食生活を実現しょう」「よりよい情報社会にしょう」「誰もが親しめる○○川にしょう」

真剣さを感じるテーマ、これとても大事、なぜなら真剣であり、はじめて人は成長するのですから!(各チームの提案は、プロジェクトの全体テーマを叶えるために、「自分たちは○○について○○○を提案します! 」というものになる。具体的で、焦点が絞れたものにするのが、拡散活動にならないコツ)

『テーマ』決定…8のチェックポイント 

  □それは、「何のために、何をしたいのか」か、自分達にも読んだ人にも伝わるものか? 

□それは、現実的か、(夢物語ではない)具体的提案が出来そうか?

□それは、「どうしたらいいんだろう、う〜ん考えてみよう..」という課題や解決策が湧くものか。

□それは、コンセプトと成り得るか?

□それは、誰に向けたものか、ターゲットはハッキリしているか?

□それは、自分の役に立つか、誰かを喜ばせるか? ささやかでも世の中をよくすることにつながるか?

□それを読んだだけでその人に何かを「考えさせる」働きをもつか?

□それは、「なんとかしたい!」という使命感:ミッションを感じるものか?

 子どもが成長する『ゴール』の決め方   ポートフォリオシート@EQR 

ロジカル思考力…プロジェクトの最後に「提案書」や「アイディア集」作成しゴール(到達目標)とする。 全体を凝縮、再構築し、概念図や活字で提案を表現することでロジカルな思考スキルが身につく。

表現メディア …学習者が考え出した「成果」は、HPや劇で表現するのでなく、「紙メディア」にする。紙は、知が自由自在に表現できるし21世紀に必要な「ビジュアルな論理性」「思考プロセス表現」「イメージによる概念図」「俯瞰性」などを可能とするから。発露のしやすさ、試行錯誤、書き加え、思考の概念を表現するためには、紙に勝るメディアはない。あらわしたものをよく見て、なんども見て、近くで見て離れて見て、伸びやかに考えを足したり、どんどん修正したり試行錯誤したり推敲する過程で、一番重要なことを見抜く視力、審美眼や思考力や思いきった知の取捨選択、イメージ力、自己評価力が身につくのだ。
◆達成感  …その「提案書」や「アイディア集」を見た人が「なるほど!」と意識や行動が変わる。価値ある成果/具体的提案とすることでリアクション/反響がある。学習者に達成感やさらなるやる気が湧く!

 プロジェクト学習成功の秘訣 >>>  学習のゴール = 社会のニーズ