■「情報を見きわめる力」はどうしたら身につくか?■ 

その手段と具体的アクション
1.「テレビ観察」をする
2.「意図や狙い」を汲む意識
3.情報を「比較」してみる
4.いろいろな人の「考えや意見」
5.情報が生まれる「現場」を見てみる
6.過程を「俯瞰」する
7.「メディア」をつくってみる
8.その「リターン」を得る
9.いろいろな「視点」から見る
10.「良質なメディア」との出会い

1. 情報に飲まれず冷静に見る=「テレビ観察」
  …昨年から冬休みにかけて日々、朝顔を観察する
   要領でテレビを観察してきた。
   「映像」「笑い」「音」など、観察ポイントを
   各自決めながらテレビ観察をしてきた。
   (ワークシートあり)

2. 表面だけを見ない、流されない=「意図や狙い」を汲む

3. ひとつではなく、いろいろ見る=「比較」してみる

4. インタビューや話し合いなどでたくさんの考えを聞いてみる
            =「いろいろな人の意見」

5. 情報が生み出される「テレビ局」=「現場」を見てみる

6. 情報が取捨選択される「テレビ局」=過程を「俯瞰」する
  …テレビ局の取材から編集会議、オンエア
   まで同行し、同じ体験、空間で密着取材。

7. 番組づくり体験など、自分で「情報」を生み出す

8. 自分で情報を提供し、その反応や意見をもらう=「リターン」
  …提言書を提出しておわりでなく、必ず「リターン」をいただき、
  そこからさらに思考や発展を続ける。

9. テレビ、新聞、ラジオなど、媒体別、時間別などいろいろな「視点」から見る

10. 良質な情報を数多く見たり経験したりする、「良質なメディア」との出会い
                       etc...

 ■バリアフリー+メディアリテラシー■ 

  「価値」あることをこれからするんだ!
  このことをしっかり子ども達へ話そう!
  価値があることをこれからするんだ、
  ただ調べるんじゃない、だた発表するんじゃない
  それが世の中の役に立つからするんだ!
  「価値」あることを自分はするんだ!!

  子どもはもともと優しい。
  子どもの心はもともとバリアフリー
  しかし現実の社会やメディアにはバリアがある
  さまざまなひとが垣根なくよりよく暮らせる社会に
  バリアフリーは子どもにとって自然な心、自然な方向



1,子ども達と話し合う
テレビの観察や取材や体験をしながらも、まずは大前提として、
「21世紀の社会」をどうしたいかを子ども達と話し合う。
  ↓
2,誰をもがよりよく生きる21世紀を
バリアフリー+メディアリテラシー
21世紀に共に生きよりよい日々、一人ひとりが充実して生きるに
はどうしたらいいか?
  ↓
3,言葉の意味をふかめる
そのためにまず言葉のひとつひとつの意味を考える。
「21世紀とは...?」
「テレビとは...?」
  ↓
4,考える方向
21世紀とはを、バリアフリー社会などの観点で思考する
テレビとはを、ハード、ソフト、価値観などの観点で思考する
  ↓
5,おおきイメージから出発する
それらを前提にして、あらためて
「21世紀のテレビをこうしょう」という有効な提言をする。
  ↓
6,根底に・・ユニバーサルな「知」
21世紀は平和で前向きな時代にしょう、
モノでなく心や精神を高めることにこそ価値を感じるような時代に。

インターネット時代。そこは時空を超え、たくさんの人々が出会い、
共に夢を紡ぎ、願いをシェアし、チームワークで未知なる未来を創
造する時代。
国籍、文化や言葉、身体の状況、仕事や働き方、肌や瞳の色、年齢
やもちろん社会的地位など一切こだわることなく絆を結ぶ時。
互いの違いを認め、違うからいいんだ、とそこに価値を認め心深く
生きる時代。
  ↓
7,心に未来イメージを
「子どもの心によりよい未来を目指す志を宿そう!」
  ↓
8,意欲の継続
自分のテーマに「価値」を見いだす。
意義を感じる。意欲の継続、社会との関係
「学習のゴール」=「社会のニーズ」

■プロジェクト学習の基本的精神■


 メディアリテラシーであろうとなんであろうと...
 総合的な学習/プロジェクト学習で一番大事なことは、
 子ども自身が「意志」をもち、「意味」や「ねらい」を 自分のものとし理解しながら進行することだ。

先生の仕事=常に子どもに問う
 『何の目的で、何をやり遂げようとしているのか』

対する子ども答えは    
 目的は=「情報を見きわめる力」が身につくこと
 
 何をやり遂げようとしているのか=
  「21世紀のテレビをこうしょう!」という有効な提言