メディアリテラシーこそ「21世紀を生きる力」...


● メディアリテラシーこそ「21世紀を生きる力」...

 21世紀は情報と変革の時代です。そこで生きるためにはメディアリテラシーが必要です。メディアリテラシー、その解釈は様々ですが、どんなメディアであれ情報であれ、つねにその真偽を見極めようとする冷静な「意識」をもっていること。しっかりと自分の考えをもって生きること、つまり情報に翻弄されることなく、自分の「意志」をもって生きることこそがメディアリテラシーの根幹といえるでしょう。

 メディアリテラシー教育というと、子ども達がビデオカメラで実際にCMを制作する、というように技術を活かすイメージがあります。そこには機器やスキルや編集作業などが必要となります。しかしメディアリテラシーが、「意識」の問題だとすれば、それはカメラや編集機など特別な機材やスキルを使わずしても叶います。むしろ身近な新聞やテレビ、あるいは現場や人々などから、いかに確かな情報を的確に得ることが出来るか、その多様な経験やそこから生まれる気づき、あふれる情報から本質を見出し、自分の頭で何を導き出せるのか!が勝負です。ここに必要なのは、スキルでなく、will(意志)なのです。


● メディアリテラシーは、未来教育プロジェクト学習で! 

 「モデル」はないのです。一人ひとりが自分の頭で考え、目的をもち「意志」ある人生を行くためには、新しい教育が必要なのです、それが<未来教育プロジェクト学習>。それは、テーマとゴールを明確にもち、自分の目と耳を澄ませメディアを活かし積極的に社会へ出て本当の情報を得ようとする21世紀型の学びです。それは「意志ある学び」です。今回の実践でいえば、「よりよき情報社会の実現のため、人々を携帯電話の危険から守り、利用している人の役に立ちたい。そのために自分たちでケイタイマニュアルをつくるぞ!」という「意志」です。

 ゴールへ向かい同じ関心のメンバーが集まり、ゴール到達への戦略をたて、情報を集め、情報を活かし自分たちの頭で考え、問題解決しながら、ゴールへ向かっていく。ここには一人ひとりの「意志」があります。この一連のフェーズをロジカルに展開しながら21世紀を生きる力を身につけていくことが叶うのが<未来教育プロジェクト学習>です。

学習の様子--情報リサーチ1

学習の様子-情報リサーチ2